Auxiliary Devices

45年の時を超え、もう一度BCLの世界へ

補器類製作 第漆弾!! 無いよりあった方が良い

2MHz LPF(Low Pass Filter)

 FRG-7のアンテナとして、自作MLA(Magnetic Loop Anntena)や Apex Radio の WA303-2 が装着してあるが、 そのどれもが非同調型のブロードタイプ。偶然にもそのうちのMLA-90(90cm径x3巻)は、 90cmスクエア謎トラアンテナの枠を利用してループ形状を保持しているわけだが、謎トラアンテナのバリコンを回すと 同調点で利得が上がる。MLAが給電ループ、謎トラアンテナが共振ループとして相互作用して動作するのだが・・・。

 基本的には非同調アンテナ故、周波数に関係なく強い信号が通ってしまう。そこで中波受信に特化するべく2MHz以上の信号をカットするLPFをRXの前置としている。露西亜、朝鮮、支那から送信される大出力短波放送も強力に減衰してくれる。 製作については、WEBサイト・3D無線クラブに掲載されている回路をそのまま踏襲した。 ただし 2000pF のスチコンが入手不可で、2200pF で代用。容量増の分だけ、インダクタンス値を下げて対応した。 インダクタはトロイダルコアにUEW線を15巻きがデフォルトだが、14巻きとした。

 減衰開始値が正確に2MHzとはならないが、7MHz(41mb)、9MHz(31mb)、11MHz(25mb)で放送される支那・朝鮮の放送は -50dB以上減衰し、その効果は明らかである。

Experiment // LPFをなぜRX前置に挿入したのか?

 LPFをトラップとして考えるのなら、アンテナ直下・・・もしくは補器類の直前に配するのが道理に適っているように思われるが、アンテナセレクタ(切替器)の直後にLPFを接続したところ、多少の減衰は見受けられるが前述した周波数帯での支那・朝鮮の短波放送が「普通」に受信できてしまう。 各ユニットにRFアンプが配されているため補器類の取り回しケーブルがアンテナ代わりになっているのか? 原因は定かでないが、どこにLPFを装着すると一番効果があるのかを探るべく実験を繰り返した結果、RX直前での装着が最も効果的であった。回路は小型のアルミケースに収め、スルーポジション用にトグルSWを装着。 さらに1S1588によるダイオードリミッタを追加し、過大入力や静電気ショックに対応。




2MHz LPF
トロイダルコアにUEW線を巻いたインダクタとスチロールコンデンサで構成。




ダイオードリミッタ
1S1588を用いたプロテクトを追加した様子。


ガルバニック・アイソレータ

 受信時のノイズ原因に、コモンモードノイズがある。発生要因は様々だが、 アースループにシグナル側と同位相のノイズが乗るのを防ぐべく、トロイダルコア(FB-801/#43)にバイファイラ巻きにて アイソレーショントランスを構成。入力側(1次側)にデカップリングコンデンサを挿入し、 DC的にアンテナ側とRX側を絶縁することでコモンモードノイズを減らす。 ガルバニックアイソレータをケースに収める場合、 入出力のコールド側が導通しない工夫が必要。今回はピン端子を絶縁体(ベーク板)に装着した。




上段から"アイソレーショントランス" "ローパスフィルタ" "MFJ製アンテナチューナ"




アイソレータ内部。構成は非常にシンプル。
トランスと端子を結ぶリードはもう少し短く処理したい。


アンテナチューナ // MFJ-956

 米国製の受信専用コンパクトアンテナチューナ。対応周波数は0.15〜30MHzとなっているが、 中波帯では局によって効果の有無が顕著なため、中波聴取時にはBYP(バイパスポジション)にしておく。

 FRG-7で短波帯受信をする際、有意に動作するので受信帯域レンジに合わせて使用する。 同時にLPFもスルーポジションにすることで短波帯受信が可能になる。









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