試行錯誤の末、たどり着いたのが<ハイブリッド・ループアンテナ>(私個人の勝手な造語)である。
異種アンテナを組み合わせ、1基のアンテナとして運用する故に命名。概要としては、「謎トラ・アンテナ」、「MLA」、「フェライトバーアンテナ」の3種を組み合わせて運用する。
屋内設置が前提だが、RXから極めて近い状態であればベランダや庭先への設置も想定内である。後述する4通りで運用可能。受信状況に合わせて選択する。
手元に保存してあった米国製 C.Crane Twin Coil Ferrite AM Antenna (w/t Booster Amp)を FRG-7 の主アンテナとして用いる。RFアンプ付のバーアンテナモジュールと、
同調点や電源を制御するコントローラ・ユニットから成る。アンプ付きなので感度は悪くない。 コントローラとRXはケーブルにて直結となる。
ループ形状が▽(トライアングル)ではないが、敢えてそう呼ばせていただく。先述のバーアンテナをプライマリアンテナとして、これに組み合わせる形で「謎トラ・アンテナ」を利用する。
「謎トラ」本来の使い方である、バーアンテナにループエレメントが直交となるよう設置する。今回バーアンテナはRX外部にあることや、バーアンテナがモジュール化されていることから、
ループアンテナのステーにバーアンテナを直に設置した。これによりループエレメントをどの方角へ向けようとも、バーアンテナとの位置関係は変化しない。
操作は煩雑になるが、両アンテナの同調点が合致した際にはFBな結果が得られる。
5D-2Vをエレメントに利用した非同調ループアンテナとして運用。ゲインがないので、RFアンプによる増幅は必須となる。ノイズフロアの低い受信が可能となるが、比較的信号強度のある放送に限られる。
MLAを「謎トラ」のピックアップループとして利用する。実験不足ではあるが、MLAの径が大きいほど結果はFBな様子。「謎トラ」の同調点が取れた時に感度アップする。
単線によるピックアップループに比べ、やはりノイズには強い様子。
電波は雨のように空から降ってくるもの・・・とイメージした方が良いのだろうか。室内設置ではNGでもベランダ設置の WA303-2 なら受信可能・・・そんな事象も珍しくない。
屋上があればRXともども搬出して屋外受信も一興だろうが、ベランダでは建物の影響を大きく受けている様子。もう少し長いマストにヘッドアンプ内蔵のMLAを設置して試す価値も残っていよう。
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