X'tal Marker & DC Distributor UNIT

45年の時を超え、もう一度BCLの世界へ

補器類製作 第陸弾!! X'tal マーカーユニット




アナログスケールを校正する

 アナログ同調回路を持つ受信機、FRG-7では選局ダイヤルに10kHz目盛りのスケールを採用するも等間隔ではなく、バリコンも非直線タイプのため読み取りには誤差を生じる。そこでクリスタルマーカーを追加して誤差修正を可能にする。現在では100kHz水晶発振子が入手不可のため既存ユニットを流用した。 25kHz毎にマーカー信号を生成するため、中波受信では有用になる。ただ現在では1チャネル幅が9kHzのためズレも気になるが・・・(BCLブーム当時は10kHzだった)


DC電源電圧を管理する

 これまで製作した各々補器類が必要とする電源電圧は異なるが、TR & ツェナーDによる安定化回路を介して供給していたものの、X'tal マーカーの追加で必要電圧が上昇。そこでDC電源の分配方法を一新することにした。マーカーユニットに14Vを供給するため外部から最低でも17Vの調達が必須。この電圧から各ユニット用に降圧するよう、ディストリビュータを構成。ノイズ対策を施しながら14Vを確保。並行して12Vを3端子レギュレータで得て、DCラインにRFが乗らないようLPFを通して各ユニットへ分配。




Marker Unit & DD / Ver. 1.02
画像は製作初期の内部。
大型のトロイダルコアにW1JR巻(キャンセル巻き)を施してノイズ対策。 逆流防止用に整流ダイオードを装着。
マーカー基板はTRIO / TS-520用。左隣の基板はDC安定化回路。 9〜14Vで調整可能。




15Vと12Vを確保する3端子レギュレータ回路
最大負荷電流が400mAでも入力電圧18V(実効値)を確保。
手前の基板が15V用、上側の回路はトラップユニットへ12Vを送り出す





マーカー回路への供給電圧。画像では13.5Vに調整したが、出力信号がバーストする。
動作状態で確認しながら12Vに再設定した。




400mA負荷時には3端子レギュレータの放熱器が熱を持つ(50°C超)ため、ファンで強制排気。
ケース内の温度上昇を抑える。ケースには通気孔を設けエアフローを確保。




排気ファンはトグルSWでON/OFFを可能にしている。





マーカー動作時は赤色LED、ファン動作時は緑色LEDが点灯し、稼働状態を可視化。



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