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Verification Card of Domestic Stations

国内民放中波局を制覇せよ!

ブームは去り日本語短波放送は見る影もなく・・・












短波放送は衰退

 1970年代後半、16局あった日本語短波放送。各局のベリカードを収集することがBCLにとって一つのステータスであった。 放送をカセットテープに録音することもひとつの証拠となったが、何よりも放送局から受信した証として送られてくるベリカードは、 揺るぎない「勲章」だった。

 ブームが去って40余年、BCL全盛期時代のラジオやレシーバーをオークションで落札するも、これらが本来の目的とした受信すべき「短波放送」は、 当時とは比べ物にならないほどに減少した。日本語放送に至っては、アジア近隣国や社会共産主義国のプロパガンダ放送がいくらか残っている程度。 もちろん、ブーム当時のラジオでこれら放送を聴くのもある種の趣があるが、ラジオの前に陣取って遠方局を受信する! そんなモチベーションを保つには、あまりに数が少なくなりすぎた。

 その代わりとして、2023年から段階的に規模縮小をするという国内中波局の受信を試みることにした。対象となる局数は短波に比べ格段に増え、 英語放送のように「これはどこの放送だ?」と神経を尖らせることなく、放送内容もながら聴取で確認も出来る。(現実にはそんなに甘くなかったが) ブーム当時からそうなのだが、愛知では意外にも遠方の中波局が受信出来た。 狙わずとも日中にラジオ関西は聞こえてきたし、夜間になれば北海道放送や福岡放送が聞こえた。そんな経験(体験)から、 沖縄を除いて国内民放放送の受信はそれほど難しくないだろうと思ってゐたのだが・・・

国内中波局のベリカード

 ブーム当時は海外短波のみに目が向いていたため、国内局へ受信報告書を送ったことは皆無。今思えば、周波数変更になる前のベリカードを集めておけば・・・と悔やまれるが。国内放送なのでわざわざ受信レポートを出す必要?も感じていなかったのと、(短波放送に比べ)簡単に受信出来るのに果たしてベリカードを返送してもらえるのか?短波局だけなのでは?と妄想していたのも事実。

 2021年、実際レポートを送ってみると事務対応的なカード返送のみの局も多いが、 驚くべきことにBCL機(プロシード2600)の型名が印刷されたブーム当時のカードが送られてきたり、 各々の番組表(タイムテーブル)が同封されたり、担当者の直筆コメントが添えられたりする。 こちらの質問に丁寧に答えてくれる局もあった。




IBC 岩手放送の新旧ベリカード。左2枚はブーム当時のもので2枚同封してくださった。(深謝 > 担当者さま)
右側は2021年当時のカード。



FM補完放送のPRチラシ。裏面には県のシルエットと共に送信所位置と各々周波数が記されている。


 レポートを作成するにあたり、一番苦労するのが混信局。想定外の多さに困惑させられた。 同一周波数の放送ゆえ内容が分離出来るか?がカギ。そんな混信局のベリカードから紹介する。



岐阜放送と和歌山放送。1431kHzにて受信。隣県であるのに岐阜放送は意外にも自宅では受信困難。
コンディションによってはBSSも混信する。




山梨放送と山口放送、765kHzにて。両局は愛知から見るとほぼ東西横軸上に位置し、ループアンテナではどちらも指向性領域に入る。
長期間のワッチを続け、どちらか片方のコンディションが良い時にレポートを作成した。




秋田放送と宮崎放送、936kHz。アンテナの指向性を利用出来るものの、絶対的優位ではない。
長周期フェージングの合間に両局が交互に聞こえることもあった。




熊本放送。1197kHzで茨城放送(IBS / Lucky FM)と混信する。
2014年頃はRKKが比較的容易に受信出来たものの2019年前後には受信し難く、茨城放送の入感が強くなった傾向。
こちらも愛知から見て東西に位置し両局ともループアンテナの指向性領域に入るが、茨城放送の伝搬状況次第でRKKが入感。




茨城放送。FM補完放送への移行をPRするため Lucky FM の名称を使い始めた。
新潟放送のベリカードも写っているが、BSNも本局ならびに中継局があちこちで混信する。



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