Made in 遠州浜松寺脇 Japan Vintage

東海楽器製造のエレクトリックギター

Japanese Oldie Guitars

















 

珠玉の逸品は今も手元に

 還暦を過ぎ人前で演奏することもなくなったが、学生時代にアルバイトに明け暮れて入手した東海楽器ストラト 80年代初期のプレステージモデルである2本は手放すことなく、 40余年が経った今も手の届くところにあり、気が向くと得意だった曲を弾いたりしている。

ST-80GS/M '54 オールドストラト・レプリカモデル

SS-80YS/M '76 カレントストラト・レプリカモデル


国産コピーモデルの概念を壊した・・・東海楽器の拘り

 高校入学祝いとして、欲しかったエレクトリックギターを買い与えられたが それはフレッシャー(Fresher by 共和商会)のストラトモデルだった。 ただ安いから・・・との理由でフレッシャーブランドのギターとなったが、 悲しいかなスポンサーは親であり、私に選択の余地はなかったのである。

ヤマハ、アリアプロ、フェルナンデス、グレコ、ハービーといったところが、当時の中級モデルブランド。 これらのギターを手に入れられれば私のギターライフも少しは変わったかもしれぬ。 そこへ参入してきたのが東海楽器だった。

「とうかい」などとローカル色前面に押し出したネーミングでフレッシャーと大差ないんじゃないのか?それが私の正直な気持ちだったが・・・。 ところが実際には、フレッシャー製ギターとは雲泥の差。それに気づくまで時間は必要なかったのである。 気が付けば東三河の楽器店にも東海楽器製エレキギターが店頭に並ぶようになった。

安物買いの銭失いは本当だった

 私が購入した楽器店にも東海楽器のギターが並んだ。店長にお願いして試奏させてもらうことに。 するとエレキギター初心者の私にも明らかに違いがわかるほど、出来栄えが良い。フレッシャーギターとの価格差は4000円。(TOKAI SS-36比) しかし得られるものは価格以上だった。特にリッチーブラックモアフリークの私にとっては、トレモロユニット精度の高さは代えがたいもの。 フレッシャーストラトでは、トレモロビブラートを使ったあとのチューニング狂いはギターを弾くのが嫌になるくらいひどいモノだった、と言っておく。 東海楽器のストラトモデルではこの狂いが驚くほど少なかった。

フレッシャーとは別にもう一本、東海のギターが欲しい!と店長に言うと、笑って「もっと練習して上手になったら、売ってあげるよ」と。 徐々に東海楽器のギターは人気が出てきたようで、高校時代のバンド仲間の多くが東海ギターを購入するほどだった。

その切り札となったのが、東海楽器のエレキギターカタログに値する、TOKAI ELECTORIC GUITAR MANUAL Vol.2 であろう。 東海楽器が拘った「本物」を越えるコピーモデルのポリシーを手書きで書き連ね、ギター小僧のハートを鷲掴みにした。 そのカタログの文言だけで東海楽器の本気度が半端ではないことがひしひしと伝わってきた。

フレッシャーギターを手にしてから8か月後、東海ストラトを手にするに至ったのは、このカタログの所為と云っても過言ではない。 今と違ってネットでの情報収集も出来ず、そういったムック本もない。あれを読んで東海楽器信者になった者も少なからずいたはずだ。 実際に読んだことのある者であれば頷けよう。

社会人になってから手に入れたストラトモデルの多くが東海楽器製のもの。それほど「お気に入り」だった。

BACK