RF AMP makes a trouble...

45年の時を超え、もう一度BCLの世界へ / アンテナ編

中波BC帯・受信用アンテナの製作

卵が先か?鶏が先か?

 謎のトライアングルアンテナなど同調式ループアンテナをRXへ接続するのに、ピックアップループを介する方法は特別なことではなく常套手段ともいえる。 しかし感度不足を補うために、ピックアップループと受信機の間にRFアンプ(高周波増幅回路)を配すると、いささか話は異なってくる・・・。 私の失敗談をここに記しておく。

 RXとピックアップの間にRFアンプを置いて感度アップを狙ったのであるが、不思議な事象に見舞われた。
90pスクエアループを330pFエアバリコンで同調が取れるようループ巻数が調整してあり共振点で感度アップするよう仕立ててあったが、 RFアンプをONにするとこれが「なくなってしまう」のである。 同調式ループアンテナなのに、あたかも広帯域ループ(非同調ループと云うべきか?)のように振舞ってしまう。 浅学の私には理論に基づいた説明は出来ないが、RFアンプから見たピックアップループは、ひとつの独立したアンテナと見なされ、90p/2turns 非同調ループアンテナとして動作していたのではないだろうか? そしてアンプ利得が同調ループによって得られる利得を超えるため、見かけ上の同調点の喪失・・・に繋がったのではないか? と考えている。

 長らくこの「理屈」に気付けず紆余曲折の末に、ようやく外部プリセレクタの必要性にたどり着いた。 ピックアップループとRFアンプの間にプリセレクタ(単純なLC共振回路)を設置すると、 同調ループの共振点が明確になったのである。反面、操作は煩雑になってしまうのだが・・・



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